H28.4.24 環境WG活動


今回の環境WG活動は
瑞浪市化石博物館にて
化石採集の体験を行いました。

瑞浪市化石博物館では月に1回
「みずなみ化石教室」という化石採集を
体験できるイベントを行っています。
参加には開催日の1ヶ月前に申し込みを
行う必要があり、今回は申し込みに間に合わず
参加できなかった人もいました。
博物館の展示室の様子

展示室のフロアはそれほど広くは
ありませんでしたが、発掘された化石標本が
所狭しと並べられていました。

学芸員の方からの化石採集体験についての
説明はここで行われました(右下写真)




説明の後、博物館の下にある
「化石の洞窟」で化石がどのように
埋まっているかを見せていただきました。

「化石の洞窟」、第二次大戦中に
疎開用の地下壕として作られたもので。
洞窟の壁面に埋まっている貝の化石がみえます。
(写真の白い点々)

博物館を出て、土岐川の河川敷(松ヶ瀬町)に
ある野外学習地に移動しました(左上写真)

化石は川岸の砂岩層(山野内層)に埋まっていて
ほとんどが貝類の化石です(まれにサメの歯)
場所によってたくさん見つかる場所と、全く見つからない
場所があります。

地層は比較的柔らかいですが、柔らかいため
力が分散しやすくハンマーが軽いと掘るのが大変です。

また、化石も柔らかく脆くちょっとした衝撃で
砕けてしまうので掘り出すのには細心の注意が必要です。
(右下写真)


なんとか掘り出した貝の化石です。
ユキノアシタガイという貝とのこと。

貝なので、化石になっても殻は残っており
茶白い部分が殻です。
さすがに1700万年前なので
ちょっと衝撃を受けただけで砕けてしまうくらい
脆くなっています
化石採集後は、博物館の別館に移動し
化石レプリカの作成と化石クリーニングの
体験を行いました。

化石のレプリカ作成は元の化石から取った型から
石膏のの複製を作るもので(上写真)
海外などで化石の持ち出しが禁止されている場所
での採集で役立つ重要な作業とのこと。

化石のクリーニングは化石の形がわかるように
の周りに付いた石などを取り除く作業です。(下写真)
石を除く作業はアートナイフなどを使うのが
いいとの事ですが、貝類の化石は殻が脆いので
うっかりすると簡単に砕けるので注意が必要です。