H23.7.2 建設WG現場見学会

文庫にて、久保田氏からヨハネス・デ・レーケと

木曽三川分流と治水の歴史について

説明いただきました。


 説明の途中で、閘門を通過するボートが来たとの

連絡があり、急遽、外での見学・説明となりました。

長良川から木曽川への通船です。

長良川の水位まで調節後、船が中へ入りました(右上)。

その後、木曽川の水位に調節します(左下)。

水位調節は、バルブの開け閉めで行っており、

非常に簡単な構造となっています。


数分で船が木曽川に抜けました。

第一部の最後に、広場にある治水の

恩人「ヨハネス・デ・レーケ」像前で記念撮影。

第二部は、羽根谷だんだん公園の上流側にある

さぼう遊学館(左上)とその最上流部にある

巨石積堰堤(右下)を見学しました。

さぼう遊学館では、今日2度目となる

「ヨハネス・デ・レーケ」像が来館者を

出迎えてくれているように立っています。

意味はありませんが、左下は、ズームアップです。
第一部講師の久保田氏から、低地ばかりの

オランダの技術者がどうして砂防の技術が

あったのかという問題を出されました。

答えは、参加した建設WGのメンバーが

知っていますので例会などで聞いていただけると、

やさしく教えてくれると思います。

第三部は、名神高速道路と東海環状が交差する

養老JCT(上部工)の工事現場見学です。

ここからは、作業服、ヘルメット、安全帯を着用し、

(株)IHIインフラシステムの田口氏に現地説明を頂きました。

上2枚の写真は、Aランプの支間長77m、

重量約400tの組立・現場溶接作業状況です。

直下を名神本線が通り交通の制約を受ける

架橋地点であるため、CC8800クレーンでの

一括架設工法(9月予定)で架設されるとのことです。

日本で2台しかないクレーンでの作業であり、

今年度のビックプロジェクトとしても、

非常に興味深い内容です。

東海環状本線Hランプ側に移動しました。

こちらは、超大型クレーンで吊るのではなく、

橋体前方に手延機と呼ばれる軽量の機材を取付け

転倒に対するバランスを保ちながら、

水平に送り出して架設されるとのことです。

手延機が先端到達間際には約75mの片持梁状態

となるため、そのたわみ量を考慮に入れ、

やや上方に向けて送り出すそうです。


写真は、組立て中の上部工を見るために

昇降設備を上るところです(右上)。

階段にはがんばろう日本の垂れ幕があります。

養老側の状況(左下)、名神高速の上部を

送り出す先端付近の状況(右下)です。

階段には、熱中症対策として、

気温と湿度計が設置されています。


我が家でも熱中症について、

温度だけでなく湿度も重要だと最近、

議論をしました。


これから総合技術監理部門を受験される方には、

安全管理などの例として役立つのではないでしょうか。

写真は、東海環状本線(内回り)

Hランプ養老側(橋梁上部工地組立地点)

より大垣(名神)側を望んでいるところです。


防炎シートとネットで囲まれた風防設備の中で

現場溶接作業が行われていました。

工事の規模、架設設備のスケールの

大きさに圧倒されました。

懇親会は、やぎや名駅北店さんです。


 ここからは、栗本さんも合流し、

昼に我慢したビールで喉を潤しました。


 1名集合場所を間違えましたが、

それ以外ではトラブルもなく盛況のうちに

見学会を終えることができました。


次回は、秋(10月末〜11月頃)に

ダム見学会も予定していますので、

皆さん楽しみにしていてください。

(文責 建設WG座長 河原)