H28.9.24 建設WG活動


今回の建設WG活動は工事現場見学会として
四日市港霞ヶ浦北ふ頭地区道路(霞4号幹線)の
橋梁上部工事(施工者:若築建設)
の見学と
すぐ隣にある中部電力川越火力発電所の見学です。

写真は集合場所の川越火力発電所
電力館の駐車場です。

参加者は13名でした。
まずは橋梁工事の見学会です。

工事現場のプレハブにて工事の概要と
使用されている工法についての説明がありました。

概要を説明するためのディスプレイ(右上写真)と
工法を説明するための模型(左下写真)が
それぞれ反対側の壁にあるため、
各々180度向きを変えて説明を受けることになりました。


工事の起点となるP49橋脚です。
足場を上って橋梁の上から
工事現場の全景を見せてもらいました。

上には、発電所から伸びている
超高圧電線(48000V)が比較的低い高さで
掛かっており、クレーンなどが当たらないように
一定の高度に入ると警報が鳴るように
なっているそうです。

隣のP50橋脚は、国内でも3か所しか行われていない
「後ラーメン工法」で施工されています。

この工法は橋脚と橋桁を分離して施工し
完成時に結合して一体化するもので
施工中に発生する乾燥収縮などによって
橋脚にかかる曲げモーメントを
小さくすることができるそうです。

橋脚と橋桁はコンクリートが
打ちやすいように表面が凸凹になっていました。
(右下写真)


最後に、水路に立っているP51橋脚に行きました
右上の写真は橋桁をつくるワーゲンといわれる
作業車で、これで橋脚を中心にして
両側に少しずつコンクリートを
打って作っていく「張出し工法」と呼ばれる
工法で橋桁を作ります。

水路には船が通行するため
橋脚の防護用に緩衝ゴム材付きの
コンクリートの板が設置されています。
(左下写真)
工事現場見学の後は発電所の見学です。
この発電所の見学会は、6年前の技術士全国大会の
テクニカルツアーで行ったことがあります。
まず、電力館の副館長より発電所についての
説明があったのですが、このHPでその時のアルバム
を見ていたようです。

左下写真の煙突は左がガスタービンの3,4号機
右が蒸気タービンの1,2号機でどちらも同じ高さなのですが
煙突が太い左の方が一見低く見えます。

右下写真はLNGタンクで奥にある1〜4号タンクが
発電所で使用するもので、手前の5,6号タンクは
伊勢湾の向こうにある知多の発電所用のもので
海底にあるパイプラインでガスを供給しています。


右上写真は制御室で、中にいる人は5〜6人と
あまり多くなく、最少3名で運用できるそうです。

タービン室への通路上には
天然ガスの輸入元のカタールからの寄贈品や
輸送船の模型、タービンの部品などが展示されています。
(右上、左下、右下写真)

タービン室内は現在撮影禁止になっていて
残念ながら写真はありません。

なお、6年前は撮影可だったため前回は写真があります。
(現時点での事情を考慮して、あえてリンクは無しとします)