H17.9.10 9月定例会

最初の講演は豊田通商の刑部 謙一氏による

「バイオエタノール、特に建築廃材などの繊維質からの技術を中心として」でした。

ブラジルや米国などで行われているようなサトウキビや穀物の糖質やデンプンからではなく、セルロースのような繊維質からエタノールを製造する技術についてお話をいただきました。

廃木材や農作物の不要な部分(茎や葉、籾など)のような植物性のゴミから燃料を作ることができるため、ゴミの減量と環境負荷の小さいエネルギーの確保という点において循環型社会の実現に大きく貢献できる技術といえます。

次の講演はイトーキの野瀬 憲治氏による

「イトーキが考える椅子の人間工学」でした。

イトーキのオフィス用椅子「レビーノチェア」について

その人間工学に基づいた開発過程を話していただけました。

椅子は、机に向かって仕事をする技術者にとって最も身近な存在といえるので、たいへん興味深い講演でした。

実際にレビーノチェアの実物(右下の写真)を持って来ていただき、出席者でそのすわり心地のよさを堪能させていただきました。(唯一の難点は価格と大きさですが・・)

初めて参加される会員の自己紹介。

今回はちょうど4人でした。

本例会の修習技術者支援事業として行った講演内容に関する意見交換会の様子。

講演ごとに2つのグループに分けそれぞれの講演内容について論議しました。

従来の質疑応答よりもこちらの方が意見が出やすいと思うので機会があれば次回以降もやってみるとよいのではと思いました。